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いわゆる郵政改革推進派を支持する国民は、今回の鳩山総務相の辞任についても大きな勘違いをしているようです。彼らの言い分は、せいぜいこんなところです。

1.不良債権だから売り払え!
2.政治が経営に口出すな!
3.かんぽの宿の叩き売りと言うが決して安くはない!
4.2400億円で赤字の箱物を作ったことが全ての誤りだ!
5.西川さんの功績を認めろ!
6.官僚利権を潰せ!


この言い分は全て間違い、というか意味不明です。真に起きていることは、これとは遠くかけ離れているのですから。改革推進派の市場原理主義者の方たちもそれだけ強く主張、もしくは裏で恫喝されるのなら、理論的な展開を国民に示してくれれば良いんですが。でもどんなに新たな主張をしても、どれも今までやってきたことが胡散臭いことばかりなので、ことごとく論破され、身から錆がどんどん出てしまうわけですよね。

そもそも鳩山邦夫氏が西川社長の更迭を求めているのは、かんぽの宿が不当に安く売られているから、だけではありません。むしろ、それは理由のほんの一部に過ぎないでしょう。他にも問題はあるからです。これを見ればわかると思いますが、鳩山邦夫氏と西川社長がもめている?のは、かんぽの売却問題ではなく、郵政民営化そのものの欺瞞からなのです。

1.三井住友と日本郵政株式会社の深い癒着
2.かんぽ生命の未払いを公表せず、隠蔽
3.かんぽの宿の叩き売り
4.日本最大の非正規雇用者21万人をワーキングプア化
5.全国の簡易郵便局が約400ヶ所閉鎖、各種手数料が数倍にアップ



中でも、これなんかは、国民の知らない間によくやってくれたものです(他の問題もたいがいインチキなのですが)。

三井住友と日本郵政株式会社の深い癒着

・かんぽの宿の一括譲渡の際、下がり続けるオリックス株を大量に買い取っている企業があった。そして筆頭株主となった日本トラスティ信託銀行は三井住友系の企業であった。インサイダーの疑いもあり。(参照:「かんぽの宿」疑惑 自見庄三郎氏に聞く
・ゆうちょのクレジットカード事業を実績の低い三井住友カードに委託(参照:専務が三井住友銀行の社宅住まい 日本郵政に持ち上がる新疑惑
・郵便局会社が取り扱う第三分野保険で、アフラックのがん保険とともに住友生命の医療保険が選ばれた(参照:日本郵政は誰のものか中川(秀)氏石原氏の誤り
・変額個人年金保険で、住友生命、三井住友海上メットライフ生命が選ばれた
・従業員持ち株会の幹事証券業務に大和証券SMBCが選ばれた
・郵便局の窓口が使う販売促進の文具・日用品の仕入先をメーンバンクが三井住友銀行の企業に変更し、仕入れ価格を上昇させた
・日本郵政の横山専務は今も三井住友銀行の社宅に住んでいる

そして、日本郵政幹部に三井住友系の人員がこれだけいます。
日本郵政
執行役副社長  寺阪元之(元スミセイ損保社長)
専務執行役   横山邦男(三井住友銀行)・・・事実上の出向
常務執行役   妹尾良昭(住友銀行、大和証券SMBC)

郵便局
代表取締役社長 寺阪元之(元スミセイ損保社長)
専務執行役   日高信行(住友海上火災)
常務執行役   河村 学(住友生命保険)

ゆうちょ銀行
執行役副社長  福島純夫(住友銀行、大和証券SMBC)
常務執行役   向井理奇(住友信託銀行)
常務執行役   宇野 輝(住友銀行、三井住友カード)
執行役     村島正浩(三井住友銀行)



この日の参議院の総務委員会を見れば、郵政民営化がいかにインチキであるかが、おおむね理解できるでしょう。
参議院総務委員会 動画(09.06.09)
発言者:長谷川憲正氏、山下芳生氏、又市誠治氏など


こちらの動画はぜひご覧になってください↓。