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米国への富のトランスファー

小泉竹中政治を称賛するマスコミ、それに追随する文化人、著名人はいまだに多いですが、小泉政権が存続していた2001年〜06年に掛けて、ボロボロなった実体経済、GDP、日経平均株価、これらの数字が真実を物語っていると言えましょう。

一人あたりのGDP
------20-19-18-17-16-15-14-13-12-11-10--9--8--7--6--5--4--3--2--1
1991年----------------+--------------+-------------● 5位 宮澤 
1992年----------------+--------------+--------------+-● 4位 宮澤 
1993年----------------+--------------+--------------+----● 3位 細川 
1994年----------------+--------------+--------------+----● 3位 村山 
1995年----------------+--------------+--------------+----● 3位 村山 
1996年----------------+--------------+--------------+----● 3位 橋本 
1997年----------------+--------------+--------------+--● 4位 橋本
1998年----------------+--------------+-----------● 6位 橋本
1999年----------------+--------------+--------------+--● 4位 小渕
2000年----------------+--------------+--------------+----● 3位 森
2001年----------------+--------------+-------------● 5位 小泉
2002年----------------+--------------+-------● 7位 小泉
2003年----------------+-------------● 10位 小泉
2004年----------------+-----------● 11位 小泉
2005年----------------+● 14位 小泉
2006年---------● 18位 小泉
2007年---------● 18位 安倍
2008年------● 23位 麻生
2009年-------------●16位 鳩山

そんな小泉竹中政治を私なりに振り返ってみたいと思います。

米国債保有残高の異常な膨張

小泉竹中政治の中で、異常なほどの米国債を買い増ししていたということは有名な話ですが、ではいったいどれだけ買い増しをしていたのか。garbagenews.com様が貴重なグラフを公開されていたので拝借させて頂きます。

米国債の引き受け先

小泉政権時の2002年〜2004年までの間に急激に伸びていることが分かりますが、この2年間で時期に実に35兆円(3368億ドル)の米国債の買い増しが行われています。たった2年間で今までの保有高分を買ってしまったわけです。

その甲斐あって、アメリカは低金利、空前の株高、好景気となりました。そして日本は株価・地価の暴落が起きました。

【参考資料】
Source 日本は米国経済をどの程度支えているか
Source 米国債保有残高 詳細データ
Source 米国債の現状(債務残高推移、海外引き受け推移、金利推移、建て玉推移)

弱った日本企業を、日本の金で買い漁るハゲタカ

先の米国債の件で潤ったアメリカは、そのお陰でボロボロになった日本企業を超安値で買い漁るようになりました。衆議院予算委で使われた以下の表をご覧ください(クリックで拡大します)。

持ち株比率順位

株式上場しているこれらの日本企業の多くがハゲタカによって支配権を奪われ、巨額の利益配当は無税で海外へ流出することになります。

しかもご丁寧に、小泉さんは外国人利益を守る為に、終身雇用制の破壊と人材派遣の規制緩和も同時に行いました。これによって固定費が削減されるので、利益配当を巨大化させることが出来るわけです。

要するに、あらゆる手を尽くして「米国に富を移転する為の政治」が小泉竹中政治ということですね。郵政民営化でゆうちょの金融資産を狙ったのも、許されない悪行と言えます。

【参考資料】
Source アメリカのために日本をつぶす
Source 「小泉・竹中政策で死屍累々」− 小泉俊明議員、国会で弾劾!(動画)

日本経済の破壊、中小企業の疲弊、犯罪の増加、格差の拡大

日本が立ち上がるには、小泉改革の継続ではなく、総括です。そして、今もまだ米国代理人とも呼べそうな売国政治家が民主党政権にもいますね。それは、テレビを見ていれば、米国代理人が誰なのかとてもよく分かります。なぜなら、マスコミに絶賛される者こそが、ソレだからです。

売国政治家を内閣から排除し、崩れゆく米国との関係を改めて考えていかなくてはいけないのでかもしれませんね。

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